第17回 九州外国ルーツの生徒交流会in熊本

3月22日、23日に第17回外国ルーツの生徒交流会を開催しました。

【参加者】90人
ルーツ:中国、フィリピン、ネパール、台湾、・・・・
小・中学生 30人、高校生 21人、OB 5人、サポーター(大人) 34人

今回の交流会も、熊本各地からみんな集まってきました。
久しぶりに会う子、初めて会う子、いつの間にか友達になっていました。
初めて参加した子どもたちも最初は緊張で硬い表情をしていたのですが、夜になるとのびのびと明るい表情ではしゃいでいました。
アイスブレイクでゲームをしたり、皆で話しあったりして二日間を過ごしました。
「来年も絶対来るね!」と帰っていく後ろ姿からは、「ああ、楽しかった!」という声が聞こえるようでした。


九州外国ルーツの生徒交流会は、高校生が実行委員になり、スケジュールや内容を決めたり、役割分担をして運営をする会です。
当日の司会や進行も全部、高校生実行委員が行います。
今回も、ルーツや年齢がばらばらの班別交流会やルーツ別交流会を2泊3日で行いました。
この交流会は実行委員が話し合いの中で様々な彼らが抱える問題を自分の経験を通して提起して、グループの中の子どもたちに共有していく中で、参加者一人一人が自分の心の中を見つめる機会になっています。
彼らが抱える課題は,、言葉や文化の違いや家庭の複雑さなどがあり、クラスメートや先生、さらには親にも相談できない子どももいます。
境遇が同じ仲間の中で、誰の目も気にせず困っていることを話せる貴重な場となっています。
特にルーツ別では母語で思いっきり同世代の子と話せるので日頃のストレス解消にもなっています。


大人は、高校生実行委員が動きやすいようにサポートしたり、宿泊や食事の手伝いをするなど後ろからのサポートに徹しています。

この交流会は多くの方の寄付で運営されています。
また、団体としても、子どもの人権連や中央募金会より助成金を活用させていただいています。
ご協力いただいたすべての方に感謝いたします。また、今後とも子どもたちへのご支援をお願いいたします。